高齢者が集まる注目の街で、想いをつなぐ相続の支援に取り組む。 / 小島 宏之 弁護士


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JR博多駅から3駅の位置にある千早駅は、福岡市営地下鉄も乗り入れる西鉄貝塚線も繋がっており、天神方面へのアクセスも抜群である。
その駅から至近にある瀟洒なマンションの一室にある「ふくおかIK法律事務所」を訪れ、代表の小島 宏之先生にお話を伺った。

相続問題への注力を公表する法律家の原点は、幼少期の悲しい体験にあった。

親族間の相続トラブルの記憶が、弁護士としての使命感を形成

– ご出身は北九州でいらっしゃるのですか。

はい、ただ、九州大学に通っていたもので、福岡市内に知り合いも多いので、こちらで開業しています。

– この千早という街で法律事務所を開業なさったのには、何か理由があったのでしょうか。

私は弁護士として、おもに相続に注力していきたいと考えています。そこで、被相続人となりうる方々の利便を考えて、JR千早駅前に事務所を構えています。
この近辺は、隣の名島も含めて古い街並みで、お年寄りが多くお住まいですし、近年ではグループホームや介護施設なども集中的に建てられています。JR九州が「SJR千早」というシニアマンション(有料老人ホーム)を開発していることでも知られています。

– そうした影響で、高齢者の人口が増えている街ということなのですね。

千早はいくら利便性のある街といっても、法的トラブルを抱えるお年寄りにとって、福岡都心部の地裁や高裁、あるいは法律事務所が集中する博多・赤坂エリアまで通うのには、やはり遠くて不便な街といえます。ですから、われわれのほうがお年寄りに近づき、寄り添っていこうと考えて、千早駅前に事務所を構えました。お茶を飲みに来る感覚で、気軽にいらしてほしいと考えております。

以前、北九州市の包括支援センター(地域の高齢住人や障がい者の介護予防やケアなどに取り組む機関)の相談担当弁護士をしたことがありまして、そこで、お爺ちゃんお婆ちゃんは、いろんな不安・問題を抱えており、きちんと話に耳を傾けてほしいんだという、その気持ちが直接ひしひしと伝わってきました。そこで、じっくりとお爺ちゃんお婆ちゃんの話に耳を傾け、抱えている不安・問題に向き合っていくうちに、高齢者の方を中心とした担当案件が増えていきました。

– 小島先生は、最初から相続に注力する弁護士になろうとお考えだったのですか。

そうですね、私の幼い頃の家庭環境があまりよくなく、家族間でのトラブルが絶えないようなところでして・・・実際に相続で揉めたこともあるんです。

– そうですか、ちょっと聞きづらいエピソードかもしれませんね、どうしましょう(笑)

大丈夫です、答えられる範囲で申し上げておりますので(笑)
ですから、私の家族間のトラブルのような嫌な思いを、世間の方々にはしてほしくない、せっかくの家族という絆があるのに無用なトラブルで壊したくないと願ってきました。そのようなトラブルに際しての取りまとめ役、折衝役になりたいと、子どもの頃から漠然と考えていて、いつしか弁護士になっていたという経緯です。

– 大学で法学部に進学なさったときは、弁護士を目指そうと意識していたわけではなかったのですか。

漠然とは考えていました。入学後は、大学の先輩弁護士が司法試験の勉強を指導してくれるという学内サークルに入っていましたので、先輩から話を伺うにつれて、自分もこの道に進みたいと決意するようになったのです。

– さらに大学院へ進んでいらっしゃいますが、こちらは法科大学院ではなく、従来からのアカデミックな院ですね。

そうですね。まずは公法専攻というかたちで憲法の研究をしていまして、その大学院を修了した後、法科大学院へ入りました。

– 憲法に興味がおありだったのでしょうか。

そうですね。人権論を専攻していました。それも、弱い立場に置かれている人々が気になる性分が影響しているのだろうと思います。じつは、学校ではいじめられっ子だったこともあり、弱い立場に置かれている人の気持ちは痛いほど理解しているつもりです。

– 医療に関する法務もお得意ということですが、こちらも大変専門性の高い分野ですね。

これは、私が以前に勤務していた法律事務所で、医療関係の事件を扱うことが多かったのです。医師会の顧問をしていた関係で、当時は医師側に付いていましたが、現在は医師側だけではなく患者側の方々からも、ご相談やご依頼をいただいています。事務所としては相続をはじめとする高齢者問題を多く取り扱っているのですが、高齢者の医療トラブルのケースなどでは、そのときの経験がすごく生きています。


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