無防備な訴訟より、賢明な備えを勧めるコンサルタント / 佐久間 篤夫 弁護士


このエントリーをはてなブックマークに追加

ネットの力で、都内以外からの法律相談にも対応

佐久間 篤夫 弁護士

事務所のホームページを見て問い合わせをして来た方には、都内にお住まいの方ばかりでなく、日本の他県の方も、あるいは海外在住の方もいました。今も、外国の会社の代理人として日本の裁判所で裁判をしていたりしますが、その裁判の相手方も含めて、最近は弁護士を頼まずに自分で裁判をしている人が増えているように感じています。

– 弁護士費用が高くて払えないという人が増えているのでしょうか。

そうですね。本当に収入が少なくて困っている方もいれば、払えるけど高い費用は払いたくないという感じの方もいます。でも、やはり自力で裁判をやられてあまりうまく対応できていなくて、いろいろやった挙句にやっぱり弁護士に相談したいと言われても、情勢挽回のためにできることは限られてしまいます。そんなことを感じることが多くて、私が現在、関心を持って取り組んでいるのが「裁判にしない、ならないためのコンサルティング」ですね。

– いわば、予防法務的な法律相談でしょうか。

そうですね。そして、こういうことを言うのは心苦しいんだけれども、皆さん、法律相談に来られるのが遅すぎるんです!(笑)

– 憤ってらっしゃるのですね(笑)

憤ってはないですけど、当事者同士で話し合いをしてこじれた段階で「訴えたい」と言われて相談に来られても、決定的な証拠に欠けていて、勝てるかどうか微妙な場合が多いです。

最近は証拠があると言っても、口論になってののしり合っている様子を隠し撮り録音したものだったりします。もめていることは証明できても、その原因について白黒をつけるにはまず役に立たない。もめごとが起きる前に何を話していたかが大事なのです。

– もめごとが起きる前に相談に来てほしい、ということですか。

端的に言えばそうです。もちろん、そんなことができない場合もあります。たとえば、交通事故に遭う前に事故に備えて法律相談をするということはないですね。でも、保険に入っておくということはできる。離婚の相談を結婚前にする人も普通はいないでしょう。

しかし、欧米では離婚することになった場合の条件を結婚前に婚前契約としてまとめることもあります。私が残念に思うのは、企業間の取引について、合意内容を記録にとどめずにもめていたり、契約書面はあっても肝心なことに触れられていなかったりすることが多いことです。

– どうしてそういうことが多いのでしょうか。

これは契約社会と言われるアメリカのような国と異なり、日本が契約社会になっていないからということでしょう。

日本では、明確な自己主張をすることが嫌われる雰囲気があって、空気を読めとか以心伝心とか、何となくお互いの暗黙の了解で動いているようなところがあります。だから、合意事項を書面化しようとしても、そんな水臭いことを言うな、信用してくれないのか、ということになる。

実はそうした思い込みがトラブルの原因になって、お互いの了解事項が形になっていないと、後に、双方の考えに食い違いがあったことがわかったときに、言った言わないの水掛け論になることがとても多いのです。

そうなったところで、相手が言うことを聞かないことに不満を持たれた方が、裁判に訴えたい、と相談に来られても、戦うための武器となる証拠がない。皆さんは密かに裁判官にすべて真実をお見通しの神様の役割を期待しているかもしれませんが、裁判官はそんな人たちではないので、自分に有利な証拠がなければ裁判には勝てません。

– 佐久間先生は、ホームページ上にSkype相談をなさっていると書かれていますが、日本全国、世界各地からの法律相談に、即座に対応できる態勢を整える主旨でしょうか。

そのつもりなんですが、実際にはまだ電話や電子メールでの問い合わせが中心ですね。

– 意外です。非常にもったいないですよね。確かに、設定がうまくいかなかったりする面もありますけれども。

お互いに離れた場所にいても、手元にある書類を見せてもらいながら相談に応じることができると思うので、音声だけの電話相談よりも、ずっとわかりやすいと思っていますので、遠慮なく活用していただきたいです。トラブルがこじれないうちに話を持ちかけてきてほしいですね。


現在では、法律家としてだけでなく、さらに幅広くコンサルティング事業を展開していらっしゃるという佐久間先生。日本の国境だけでなく、弁護士という職域の枠をも乗り越えて、悩みやリスクを抱える人々の相談に乗り続ける。皆さんもぜひ一度、気軽にSkypeコールを入れてみてはいかがだろうか。

佐久間総合法律事務所

佐久間 篤夫 弁護士
佐久間総合法律事務所

1965年 2月生まれ、神奈川県出身
1988年 早稲田大学政治経済学部経済学科卒
1996年 デューク大学ロースクール(米国ノースカロライナ州)法律学修士課程(LL.M.)修了
1992年 弁護士登録、1997年(平成9年)米国ニューヨーク州弁護士登録
1999年 弁理士登録
2002年 佐久間総合法律事務所開設2002年

佐久間 篤夫 弁護士の詳細はこちら