育児休業を終えて、知財専門家の道へ / 村上 友紀 弁護士


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本日は、1年3ヶ月の育児休業を経て、1ヶ月ほど前から弁護士法人イノベンティアで執務を再開されたという、村上 友紀弁護士にインタビューをさせて頂く機会を得ました。村上弁護士は、現在育児中ということもあり、週3日程度の変則勤務という形で、弁護士活動をされています。弁護士になるきっかけや、新人時代を過ごした岡山の法律事務所での経験やエピソード、イノベンティアでの執務状況、そして今後の展望などについてお聞きします。

テレビドラマで、法廷で働く検事に憧れ法曹を目指す

– まずは、弁護士を目指すあたりのお話からお聞きしてもよろしいでしょうか?

小学生の時に検事・霞夕子シリーズのテレビドラマを見て、法廷で働くってかっこいいな、私も法廷に立ちたい!というような憧れを持つようになって、法曹の世界というものを意識するようになりました。

– それで、もう法曹へまっしぐらということでしょうか?

法曹の仕事に就けたらいいなというのは漠然としてあり、法学部へ進んだのですが、真面目に勉強をするわけでもなく、のんきな大学生活をしていました。ただ、そうはいうもののどこかの会社に就職ということもイメージできず、自分の夢を叶えるためにということで、勉強を始め、法科大学院に進みました。

– 就職活動はしなかったということですね?

はい、法曹の仕事以外イメージしていませんでした。でも今思うと受かってなかったらどうしていたんでしょうね?合格者が増員されて合格しやすい時代で良かったなとは思います。

– 法曹の仕事でも、裁判官、検事、弁護士とありますが

法科大学院、司法修習を経て弁護士に絞ることになるのですが、もっとも自由で色んなことができ、楽しそうだと思ったのが弁護士です。そして、弁護士という仕事をやっていて思うのは、この仕事の醍醐味は、やはり依頼者に近くて、依頼者の方からダイレクトに「ありがとう」と言って頂けるということだと思います。やはり依頼者の方から喜んで頂けると、非常に嬉しいです。そういう言葉を聞けたときには頑張って良かったな、やってて良かったなと思いますので。裁判官や検察官だと依頼者がいないので、そういう嬉しさにはなかなか恵まれないのではないかと思っています。

村上 友紀 弁護士

– 弁護士の仕事がご自身に合っていらっしゃるということでしょうか

弁護士は争いになった時に、依頼者と対話することが多く、相手方や裁判所には主に書面で説得する作業が多いのですが、人と話すのは好きですし、しっかりとした内容のものを書くために力を使うのも好きですし、そういう意味では合っていると思います。ただ、自分に合ってないと思うこともありますけど。

– ご自身に合っていないというのはどういう部分でしょうか?

実は、相手方に対して強い態度に出るのが好きではなくて。以前の依頼者で、私としては正当な主張と思わないことだったのですが、もっと強く主張して欲しいと要望されて、けれどその気持ちにはお応えできなかったということが何度かありました。きっと、正当な主張であったとしても、攻撃的な主張は私にはなかなかできなかったと思います。とはいえ、正当な主張の依頼者を不安にさせないためにも、すごく強く行かなければいけない場面もあるとは思うので、これではイカンな!と思っています。

– もしかして、争いごとは好きではないのでしょうか?

好きでは無いですね。全て穏便に収めたい、収まって欲しいと思っています。争いごとも正当な手段を使って争う分には全然良いのですが、法律とは関係なく、トーンや言葉使いなどで、強く行くというようなことは得意ではありません。そういう意味では、今の職場は業務の中心が企業法務なので、はったりよりも内容で勝負というところが大きく、ストレス少なく仕事ができると思います。

– 弁護士としてのモチベーションというのはどの辺りにあるのでしょうか?

依頼者の笑顔が見たいというのはもちろんありますが、もっと根底には、争い事をきちんと収めたい、そもそも争いごとを起こしたくないという強い気持ちがあるかもしれません。争いごとが起らないように取り決めをする、残念ながら争いごとが起った時にはそれを解決に導くとともに、以後は争いごとが起らないように取り決めるという仕事にやり甲斐を感じています。思い返せば、小さい頃からみんながなるべくハッピーなルールを考えるのが好きでした。
そして、事件を満足行く形で終わらせることができたという自身の喜びだけでなく、直接依頼者の方がほっとして喜ばれている顔を見られるというのが、本当にありがたい仕事だなと思います。