この仕事を通じて「世の中を良くしよう」なんて、全く思わない。 / 宮本督弁護士


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歳末の夕刻に押しかけて、事務スタッフすらいない法律事務所にて、宮本督弁護士中島・宮本・溝口法律事務所)と二人きりでお話を伺った。
正論に裏付けられた容赦ない毒舌も、飄々としたユーモアで緩和される、朗らかな雰囲気のインタビューとなった。

学校をサボって、読書とロックに明け暮れた高校時代

– 宮本先生は、千葉のご出身なんですね。

船橋市の生まれです。

– かつては、どのようなお子さんでしたか。何に夢中になっていたとか……。

プロ野球選手になるつもりでしたね。

– そうですか!

だけど、野球部には入ってなくて(笑)

– (笑)野球部員でなかったけれども、野球選手に……。

小学校の頃はリトルリーグ。

– リトルリーグを観ていて。

いや、入っていましたよ(笑)

– そういうことですね、失礼しました(笑)

でも、中学に入った頃には、「無理だな」と現実が見えるようになっていました。サッカーを始めましたが、まじめにやっていたわけでもないし、途中で辞めちゃって。高校の頃は、洋楽ロックにハマって、ろくに学校も行ってなかったですね。本は読んでましたが。

– 当時聴いていたロックは。

ガンズ・アンド・ローゼズ。

– ガンズ・アンド・ローゼズを聴きながら、読書をして過ごしていたわけですね。

もう、他に何かやることねぇのかっていうぐらい、ずーっと本を読んでました。

– 学校は、何か嫌だったんでしょうか。

嫌ではないんだけど、授業もあんまりよくわかんないし……。授業も出ずに、本が好きな連中としゃべってたりしてただけで。

– いいですね、ロックですね!

たとえば、佐野元春が「つまらない大人にはなりたくない」「さよならレボリューション」って歌っていたのを聴いて、尾崎豊や渡辺美里が曲を作ったりとか、当時はそんな雰囲気があったんですよね。
今は「つまんない大人」にすら、なることが難しい時代かもしれないですが(笑)

– まさにそうですよね(笑) 不安はなかったですか。

今思えば、不安だったと思いますよ。だから、友達からノートを借りてコピーしたりとか。

– 学校には行きたくないけれども、やるべきことはやらなきゃな、という感じでしょうか。

そうですね。

– 弁護士を目指したきっかけについて、教えていただけますか。

すごく消極的な理由なんですよね。「サラリーマンになりたくないから」とか、そういう理由ですね。

– 親御さんは、サラリーマンではなかったのですか。

父はバリバリの銀行員でしたけどね(笑) 私はもともと、大学は文学部に進んで、歴史とか哲学とか、そういうものを研究する立場に漠然と憧れを持っていました。でも、学者の道も、そうそう自由ではなさそうだと知って、「じゃあ、サラリーマン、か……」と、少し哀しく思ったりしたわけですよ(笑)

– そこから司法試験ですか? 他学部から。

当時、司法試験を受けている知り合いがいて、どうやら学部関係なしに受験できるらしいと知ったわけです。

– 文学部から司法試験にチャレンジするのに、躊躇はなかったですか。

よくわからなかったので、塾みたいなところへ入ったんですけども、最初に「六法全書が必要だ」と聞かされました。まず、六法全書というものをよくわかっていなくてですね。

大学の生協に行ってみたら、たくさん種類があって、「どれを買えばいいんだろう」と迷いまして。ちょうどそのとき、横から可愛い女の子が六法を手に取ったので、「じゃあ、同じのにしよう」と(笑)