「交渉弁護士」が勝つために大切にする、3つの要素とは / 隈本 源太郎 弁護士


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話題の虎ノ門ヒルズから道路を1本挟んで、すぐ隣にある16階建てのビルで、10年近くにわたって法律事務所を経営している、隈本 源太郎 先生(隈本・志水綜合法律事務所)にお話を伺った。
「交渉に強い弁護士」を信条とする方と、会話で対峙するのは少なからず緊張したが、弁護士や交渉にとって大切なことを実地で学べる貴重なインタビューとなった。

いざというときに人から頼りにしてもらえる仕事

– この虎ノ門で開業された理由というのは何でしょうか。

最大の理由は、裁判所に近いからです。
多い日には、1日3回裁判所に行くので・・・

– かつて、なぜ弁護士になろうと、司法試験の合格を目指そうと思われたのか、そのターニングポイントについて教えていただけますか。

大学で、法学部に入ったんですが、弁護士になろうとは思っていませんでした。
学生時代は、バックパッカー、サークル、アルバイトなどに明け暮れる日々を送る中、友人が、反社会的勢力などのからむ法律的なトラブルに巻き込まれてしまい、その時の弁護士が、交渉して解決していた姿が、強く印象に残ったので、そこが、ひとつのターニングポイントになりました。
その時に、「弁護士って、反社会的勢力のからむトラブルも解決できるのか」と思いました。
いざという時に、頼りにされて、きちんと交渉して解決出来るという事にとても、感銘を受け、同級生らが就職活動を始めたタイミングで、自分は、弁護士になろうと決意し、司法試験の受験を始めました。
法学部でしたので、周りに司法試験の勉強をしている友人が多数いたこともよい刺激になりました。

学生時代に身につけた集中力

隈本 源太郎 弁護士

– 幼い頃は、どういったお子さんでしたか。

小学校のときは野球をしていました。小学2年の頃から少年野球チームに入っていました。

– 少年野球で、何かいい思い出とか、悔しかったことはありますか。

練習が辛かったなどの記憶もありますが、野球自体は好きでしたし、知らず知らずのうちに集中力・体力・精神力なども鍛えられていたのかなと思います。

ただ、中学校に入ると、いろんなことに興味が出てきて、野球以外でも自分が興味を持ったことには手当たり次第に手を出していました。

たとえば、高校では軽音楽部に入って、文化祭やライブハウスなどでバンド演奏したりといったこともしていましたね。

– 勉強は好きなほうでしたか。

いえ、嫌いでした。学校の成績は、ずっと下のほうでしたね。だけど、受験のときだけ、集中してやるタイプでした。

– ピンポイントで集中なさるんですね。

そうですね。

– 司法試験は、わりと早く合格なさいましたか。

いえ、かなり苦労しました。

– 途中で辞めようと思ったことはありませんでしたか。

ありましたね。毎年落ちるたびに思っていました(笑)

– どういう弁護士になろうと考えていらっしゃいましたか。

交渉に強い弁護士になろう、と思っていました。

– 大学生のころに出会った弁護士が、交渉に強い弁護士であったと。

そういう理由も、もちろんあります。
裁判をすると時間もかかります。交渉で話をつけられれば、それに越した事はないと受験生のころから思っていました。

ただ、交渉は相手があってのことなので、むしろ、交渉していても埒が明かないのにいつまでも交渉していては紛争解決がかえって長期化するだけということになりかねません。
そのため、交渉に見切りをつけて次のステップへ進むかどうかを適切に見極める力も大事だと思います。