「交渉弁護士」が勝つために大切にする、3つの要素とは / 隈本 源太郎 弁護士


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交渉で勝つための 大切な3要素

隈本 源太郎 弁護士

– かつて、交渉に強い弁護士になろうと決意し、志して、その当時の目標は、現時点でどれぐらい達成できていると思われますか。

いや、まだ道半ばですね。

– 失礼な質問かもしれませんが、何がまだ足りないとお考えですか。

相手に対する観察眼なんでしょうね。観察がしっかりしているからこそ、相手から情報も引き出せるわけだし、相手の本心も見えてくるものなので、そのあたりはもう少し向上させる余地があると思います。

– 交渉で、一番大切にしていらっしゃることは、何でしょうか。

やはり、相手方の情報をできるだけ取り、相手方をよく観察して、相手方の表向きの言い分などに惑わされすぎず、相手方の本心であり本音でありをよく考えるということでしょうね。

– 集める情報はどういった情報ですか。

それは言えないですが(笑) 情報は持っておくに越したことはないです。

– 公開情報と非公開情報、両方ありますね。

そうですね。

– 他には、交渉で大切にしていらっしゃることはありますか。

交渉に臨むにあたっては、相手方から「自分は騙されているんじゃないか」と、疑心暗鬼に思われては台無しなんです。

だから、できるだけ誠実に進める、ということが大切ですね。

– 相手方を懲らしめるのではなく、むしろリスペクトして臨むということでしょうか。

はい、尊重しなければなりません。

交渉というのは、ケンカしていたらダメだと思うんですよね。

– ケンカはお嫌いですか。

幼稚なケンカはダメだと思うんです。

– 他人をののしったりですね。

そうです。

– 離婚に限らず、様々なジャンルの案件で、基本的に交渉で進めていきたいとお考えでしょうか。どうしても裁判をしなければならない場面もあると思いますけれども。

それはなんともいえません。裁判をしないとどうにもならないという案件もたくさんありますので。

– 交渉で印象に残っている事件はありますか。

幼い子供を抱えたご夫婦が、ささいな感情の行き違いから、離婚調停の申立てというところまで発展してしまったという、子供のことを考えると本当に離婚でよいのか?と思う案件がありました。
相手方の代理人と阿吽の呼吸で、お互いの依頼者を説得しつつ、相手方にも改善すべき点は改善を求め、まさに交渉で、離婚を回避するということで決着をつけました。
弁護士は、離婚させるだけが仕事ではないとあらためて思った案件でした。

離婚から、他の法律問題が連鎖することも

– これからは、弁護士という資格を通して、どのような活動を続けて行かれますか。

基本的には、今まで通りの仕事を続けていくということになりますが、世間では離婚が増えていますから、そこからまた法律問題が生じてくると思います。

たとえば、前妻の子と後妻の子が同時に相続人になった場合、それが紛争の火種になったりします。

また、結構な規模の会社の内紛トラブルなどでも、トラブルの根幹は、男女関係のトラブルであったりということもままあります。

結婚や男女の恋愛自体は素晴らしいことだと思いますが、社会におけるトラブルの火種となりやすいところがどうしてもありますので、なんとか、そこを適切に解決していきたいと思っています。

特に、離婚や男女関係によりダメージを受ける立場にある幼い子供がいる場合には、その子供にとってのダメージを最小限に抑えるようどうにか工夫して解決していきたいという思いが強いです。

– 離婚や男女関係に派生して新たな問題が増える可能性があるということですね。相談を実際に受けておられて、離婚が増えているという実感がおありですか。

非常によく実感します。実際、統計上も相当増えていますしね。
弁護士は、離婚件数の増加を食い止めることはできませんが、離婚問題を適切に解決してなるべくダメージを軽減することはできると思います。

– 宅建の資格を持っていらっしゃいますが、今後、他に何か資格を取ったり、勉強なさったりしたいことはありますか。

不動産関係の知識は今後も日々ブラッシュアップしておく必要があると思っています。
また、心理学の勉強も続けていきたいと思っています。

– やはり、離婚や男女関係のからむ相談を受けるにあたって、カウンセリングの重要性を実感しておられるわけですね。

そうです。離婚問題や男女関係のからむ案件の解決やアドバイスをするには、法律論だけではまったく不十分だと思います。

– 最後に、法律的なトラブルを抱えているけれども、弁護士さんに相談するのは大げさだなと思っていらっしゃる方に、アドバイスをお願いできますか。

実際には大げさなことじゃないので(笑)
相談されるに超したことはないと思います。医療の業界で早期発見早期治療の重要性が言われるのと同じで、法律問題も早期発見早期治療が大事です。30分5,000円を払う価値はあると思います。


重厚で物静かな雰囲気に、出だしはインタビュー取材の難しさをおぼえたのも確かであるが、失礼な質問にも不愉快な顔ひとつせず、ときに見せる笑いにも余裕が感じられた隈本先生。

その立ち居振る舞いに、百戦を積み重ねて腕を錬磨してきた交渉弁護士の実績を見た。

隈本 源太郎 弁護士

隈本 源太郎 弁護士
隈本・志水綜合法律事務所

第二東京弁護士会所属
早稲田大学法学部卒業

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