依頼者に安心感を与える、緊張知らずの胆力 / 金川 征司 弁護士


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最先端の華やかでハイセンスなショップが軒を連ねる表参道で、情熱を内に秘めながら、人々からの相談に乗り続ける金川征司先生(表参道総合法律事務所)にお話を伺った。

物静かな雰囲気がありながらも、会話を交わすと気さくに応じてくださり、前向きで楽天家の一面も覗かせるインタビューとなった。

経営者をサポートする弁護士アプリ

– ホームページのプロフィールを拝見しますと、わりと幅広く、業務を行っていらっしゃいますね。

特許や医療過誤など、特殊な法律事件を除いては、基本的に何でもやっています。

東京で仕事をしているのも、企業の数そのものが多いですし、法律に関する事件の種類も多いので、幅広く弁護士の仕事ができると思っているからです。

– ご出身が広島で、大学が関西で、法科大学院が九州なんですね。修習はどちらですか。

司法修習地は東京でした。それで、そのまま住み続けています。

– ホームページには東京弁護士会のアプリ「ポケ弁」に参画なさったとありますが、ポケ弁とは何ですか。

東京弁護士会の「中小企業法律支援センター」という委員会に入っているのですが、その活動を周知する一環として、200人ぐらいの所属弁護士が、中小企業の経営に役立ついろんな記事をアプリへ投稿していくというものです。

– このアプリから事件処理を依頼できたりするんですか。

そういうわけではないですが、アプリに書いてある電話番号にかけると、弁護士会が主催する法律相談窓口に繋がります。「コンシェルジュ弁護士」という立場の者が待機していて、それぞれのジャンルに強い「精通弁護士」の名簿を用意しているので、相談内容に応じて、たとえば事業承継や債権回収など、ふさわしい弁護士を紹介し、弁護士のほうから連絡が入るようになっています。

– 金川先生は、そんな「ポケ弁」プロジェクトに、どのような形で参画されたんですか。

アプリの開発業者さんと一緒に打ち合わせをしたり、アプリができた後は記事を投稿したり、他の先生が書いた記事を検査したりしています。

いろいろと挑戦したい ひとつのテーマには短期集中

金川 征司 弁護士

– ご出身は、広島のどちらですか。

呉市で生まれて、高校生まで呉にいました。ただ、高校は広島市内にあったので、片道1時間半ぐらいかけて通学していましたね。非常に規則のゆるい学校で、1限目に出なくても先生から何も注意されないような高校だったので、朝起きるのが苦手だし(笑) ゆったり過ごしていました。

– 自主性を重んじるような学校だったんでしょうね。ルールで縛らなくても荒れない、みたいな。

そうですね。新鮮でした。中学校があまり風紀のいい雰囲気ではなかったんですが(笑)でも、やんちゃな人たちとも仲良くしていました。あまり、人の好き嫌いが無いほうなんです。

– それは素晴らしいですね。弁護士になろうとしたきっかけは何だったのですか。

年の離れた、9歳上の兄がいまして、ぼくが中学生のころには医学生として頑張っていました。母が珠算塾を運営したりしていて、そろばんは当時、ぼくもできたんですが、数学や物理の授業がどうしても理解できなかったんです。だから、消極的ですが文系に進んだんです。

– そういう理由で文系に進んだ人は、世間でかなり多いと思います。

兄にも「これからは医者も増えるから、無理して目指さないほうがいい。おまえは弁護士にでもなればいいんじゃないか」と言われて、その頃から弁護士という職業を、一度意識するようになりましたね。

– 「医師が増えるから、やめておけ」というアドバイスだったんでしょうが、今は弁護士も増えてますからね。

でも、当時はサラリーマンには向いていないと思っていましたし、弁護士なら、独立して仕事が出来るんじゃないかと考えていました。

– そういうことですと、法学部に入られたのも弁護士になるため、という明確な意識があったんですね。

そうです。大学2年で予備校に入って司法試験の勉強を始めていました。

– 当時は、どういう弁護士を目指したいと考えていらっしゃいましたか。

とにかく、いろんな仕事をできる弁護士になろうと考えていました。言い方が難しいですが、ひとつのことを極めるというよりは、様々なことに挑戦したい、常に新しいことをしていたいとは、今でも思っています。

ひとつのことでも、短期的な集中力なら自信がありますけどね。

– 学校の試験勉強などもそうかもしれませんね。今、新たにチャレンジしていることはありますか。

ベンチャー企業の社長さんと積極的に交流を持っていたことがあります。IT系とか飲食店を新たに立ち上げるとか、世の中にはいろんな会社があるんだなと、自分の興味を満たしていました。

会社の立ち上げのときって、あまり法律を意識することはないでしょうから、「こういう法律がありますよね」って、プライベートの場でポロッと言うと、相手も興味を持ってくれたりします。それが直接仕事に繋がるわけではありませんが、法律相談に来てくれた社長さんもいます。

– いろんな法律問題にも触れていらっしゃるんでしょうね。

他にも、定期的に破産関係の案件を担当することは多い方かもしれません。申し立てをする立場ですとか、破産管財人になったりとか。

– 大変そうな仕事ですよね。債権者からクレームが来たりしませんか。

破産の申立代理人の立場だと、「明日から工場が停まります、従業員も来ません」と通知するわけですから、批判の矢面に立ったりするんですね。

– 嫌になりますよね(笑)

でも、そういうものかなと思っていますね(笑) 企業の破産の場合、申し立て通知の直後などは、ものすごい数の電話がかかってきたりもしますが、これも「そういうもの」と思っています。
また破産手続が終わると会社自体はなくなりますが会社の関係者の方が新たなスタートを見ることができるのは気持ちいいですね。


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